Situmとは
Situm(シトゥム)は、建物の中でも現在地を把握し、目的地まで分かりやすく案内してくれる屋内測位・ナビゲーションシステムです。
屋外ではGPSを使って現在地を確認できますが、建物の中では電波が届きにくく、正確な位置の測定ができません。Situmは、こうした屋内での位置情報の課題を解決するための技術です。
◆屋内測位を可能にする仕組み
Situmは、スマートフォンに搭載されているセンサー(動きや向きを検知する機能)や、建物内にすでに設置されているWi-Fiの電波を活用して、現在地を推定します。そのため、特別な設備を大規模に設置する必要はありません。より高い精度が求められる場合には、Bluetoothビーコンと呼ばれる小型の機器を補助的に設置しますが、スマートフォンや既存のWi-Fi環境を活用できるため、追加機器の導入を最小限に抑えることが可能です。
建物の広さや用途に応じて仕組みを組み合わせられるため、施設の条件に合わせた柔軟な屋内測位が実現可能です。
◆ナビゲーション(Wayfinding)機能
Situmは屋内測位情報をもとに、建物内の地図を使ってリアルタイムで道案内を行います。ユーザーはスマートフォンの画面で現在地を確認しながら目的地まで順番に案内を受けて、複数のフロアをまたぐ移動や、店舗やトイレなど施設内のポイントへの案内も可能です。そのため、初めて訪れる広い商業施設や病院、オフィスビルのルート検索にも適しています。
そして、この道案内をさらに分かりやすくしたのが、AR機能です。
◆SitumのAR機能
SitumのAR機能は、屋内ナビゲーションにAR(拡張現実)機能を組み合わせ、スマートフォンのカメラ映像上に案内情報を重ねて表示する機能です。
通常の地図表示に加え、実際の風景の中に3Dの矢印や目的地マーカーを表示することで、ユーザーは「どちらに進めばよいか」を直感的に把握できます。特に、初めて訪れる施設や構造が複雑な建物では、より分かりやすい誘導が可能になります。
また、店舗やトイレなどを示すマークをAR画面上に表示できるため、目的地への案内だけでなく、周辺情報の案内にも活用できます。実際の空間を見ながら確認できるため、より直感的なナビゲーションが可能になります。
AR表示と通常のマップ表示は、状況に応じて切り替えることができます。地図で全体を確認したいときと、実際の空間を見ながら進みたいときで使い分けられるのも特徴です。また、このAR機能はSitumの屋内測位・ナビゲーションと連携して動作するため、現実の建物内に新たな目印や専用の機器を設置しなくても利用できます。既存の環境を活かしながら、アプリに組み込んで活用できます。
まとめ
Situmは、屋内での移動体験をより分かりやすく、快適にする技術です。さらにAR機能を活用することで、地図を見るだけでなく、実際の空間を見ながら進む方向を確認できるようになります。その結果、屋内での移動がよりスムーズになり、初めて訪れる施設でも安心して行動できます。
今回はナビゲーション機能、AR機能を中心に紹介しましたが、Situmには施設案内以外にも、人の移動傾向の可視化など、運用や管理の視点で活用できる機能も用意されています。
こうした機能については、また別の記事でご紹介できればと思います。
「実際の画面イメージを見てみたい」「自分たちのケースだとどうだろう?」など、少しでも気になった方は、お気軽に弊社までご連絡ください。
活用シーンや導入イメージなども含めてご紹介させていただきます。


