4月21日(金)に、神谷町の城山タワーにて「ジオ展2023」が開催されました。
ジオ展2023は、地理空間情報に関連した企業や団体が集結する展示会で、2016年から通算8回目の開催となります。COVID-19の影響もあり、数年はオンラインで展示会が行われていましたが、今年は4年ぶりのリアル会場での催しとなり、当日は850名を超える方が参加されていました。大学の研究室の方々や地図好きの皆さまもブースを出されていて、終始和やかな雰囲気でした。
◇プレゼン会場では、30の企業・団体からの発表があり、PSSからは伊勢が登壇いたしました。
◇展示ブースでは、私たちが手がけている技術(CARTO、FME、Situm、AR/VR/MR、AI)を実際のデモでご紹介したり、ご質問にお答えしたり、ソリューションをご提案差し上げたりいたしました。
◇横断歩道内の人の流れを検出し、自動でマッピングする様子(担当:Christopher Kyed)
このデモは2つのステップで構成されています。この2つのステップが高速に動作するので、横断歩道を渡る人の位置を、地図上にリアルタイムでマッピングできています。
1.YouTubeのストリームからオブジェクトを抽出
まずYouTubeなどのリアルタイムストリームリンクを読める、シンプルなAPIとフロントエンドをまず作成しました。
検出のパラメーターを選んでSubmitを押すと、画面に検出結果が表示されます。検出処理では、まず検出したオブジェクトのローカル座標を取得して、そこからグローバル座標を計算して、データベースに保存しています。
上の画面の左側がローカル座標、右側のマップがグローバル座標です。左の画面では、画像から認識した人にローカル座標が与えられています。そこからの検出処理で、ローカル座標をグローバル座標に変換して、横断歩道上の人だけを選択・保存したものを右側のマップに表示しています。
2.TerriaMapでビジュアライズ
今回は、Terriaを用いてビジュアライズを行いました。Terriaはオープンソースのプロジェクトで、私たちが国交省PLATEAUや東京都デジタルツインに提供している、3D可視化プラットフォームです。
手順としては、まずブラウザからTerriaMapサーバーと接続します。
次に、TerriaMapの画面で今回開発したAPIを「ApiTableCatalogItem」のデータソースとして選びます。
そうすると、TerriaMapが検出APIにデータを1秒に1回リクエストして、人の位置(グローバル座標)を地図に表示してくれます。
検出の信頼度(予測した結果が正しい確率)によって、ポイントのサイズと色が変わります。モデルの検出信頼度が高ければ、ポイントのサイズを大きく、色を赤く表現しています。
検出の信頼度は英語ではconfidence(自信)と表現されます。つまり、検出結果をどの程度の自信をもって正しいといえるか、という意味です。
◇Cesium for Unreal+MMS点群データの、Unrealの開発画面とプレイ画面(担当:山手規裕)
この動画はUnrealでCesiumを利用するためのプラグインである、Cesium for Unrealを用いて作成したドライブシミュレーションです。使用している点群データは、オープンデータの東伊豆町MMS点群データです。
このページの動画は一人称視点で実行していますが、会場ではVRアプリケーションとして、Metaのゴーグルを使って見ていただきました。
PSSのブースにお越しくださいましたみなさま、誠にありがとうございました。
今回はお会いできなかった方々にも、次の機会にはお会いできますよう祈っております。
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