2023年6月28日(水)~30日(金)、東京ビッグサイトでXR総合展が開催され、弊社メンバー数名で参加してまいりました。
会場では、区画別にカテゴリーの異なる展示が同時開催されており、3日間の来場者は47,092人と大盛況だったそうです。私たちが参加した最終日は、入場の受付があふれるほどで熱気に包まれていました。その中でも、特にXRコンテンツ制作やゲーム関連の勢いが目立ち、一方でメタバースやデジタルツインは思いのほか控えめな印象でした。
まず最初にご紹介したいのは、弊社のプロジェクトでARアプリの開発をお手伝いいただいているアップフロンティアのブースで体験した、最新のARグラスで3Dジオラマからダイナミックに周辺情報をチェックできる新視覚体験「Diorama Vision」(ジオラマビジョン)の展示です。国土交通省が主導するPLATEAU(プラトー)の3D都市モデルを基に横浜の風景をジオラマ化し、手元のコントローラで操作し様々なアングルから都市を見ることができるというものです。
Magic Leap社のARグラスMagic Leap2を装着するとまず、円盤のジオラマが現れます。それを手元のコントローラを使って自由に移動させることで、様々なアングルから都市を見ることができます。目の前にある情景がとてもリアルなのはもちろんのこと、円盤という切り取られた非現実観と相まって、なんとも不思議な感覚でした。
視点や景観によって光の様子が変わったり、視覚的な美しさも実際に体感してみて驚いた部分です。目的地への3Dルートナビゲーション、周辺施設の情報の出し方など、実用的な機能も丁寧に紹介していただきました。日常にARが当たり前に活用される日も、すぐそこまで来ているのでしょうね。
▼ARグラスを通して見えているジオラマはこのような感じ
▼弊社社員のChristopherが説明を受けながら体験している様子
さらに私たちは、XR総合展、メタバース総合展、先端デジタルテクノロジー展、映像・CG制作展にフォーカスして観覧しました。
その中で気になった展示をいくつかご紹介します。気になるものがあればリンクからチェックしてみて下さい。
LOGIC&MAGICのブースでは、ヘッドマウントカメラを用いて表情の細かなニュアンスをリアルタイムでVTuberの顔に投影するデモンストレーションが行われていました。大がかりな機材を必要とせず、軽やかにモーションキャプチャを可能にする技術が印象的でした。(https://logic-magic.co.jp/)
▲モーションキャプチャ技術(LOGIC&MAGIC)
こちらは、三徳コーポレーションのRiMM災害体感VRです。墜落や脇見交通災害など複数のシナリオがあり、ゴーグルを装着しシミュレータの上に立つと、視覚だけではなく落下の感覚であったりを体感することができます。人間の本質的な直観を刺激することにより、怖さや嫌悪感に訴えかけるリアルな危険体験ができ、危険感受性を高めることを可能にしているそうです。(https://rimm.ai/)
▲災害体感シミュレータ(三徳コーポレーション)
Wearable Devicesというイスラエルの会社のブースでは、人間の指先の動作を脳波から検知し、デバイスのコントロールが非接触で行えるMudraという手首に装着するバンドが紹介されていました。Apple Watch用のバンドの他に、ユースケースに合わせて開発を行えるキットのオーダーも可能なようです。(https://www.wearabledevices.co.il/)
今後もさまざまなイベントや展示会に参加し、多くの情報を得て皆さまのニーズにお応えできる技術を磨いてまいります!