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FMEを使って、環境への取り組みを可視化する

「これまでアナログで管理していた温室効果ガスの排出量を数値化したい」「環境への取組をExcelにまとめたものをHPに掲載しているが、結果をもっとわかりやすく、データ開示できないか」というご相談をいただくことがあります。これらは、FMEを使って簡単に可視化することができます。

一例として、地点データを用いた温室効果ガスの排出量を、実際にFMEを使って見てみましょう。

  1. データの準備
    • 出張データ:出発地点、目的地点(緯度・経度)、移動距離(キロメートル)などの情報を含むデータ。形式はCSVやExcelなどが一般的です。
    • 排出係数データ:使用した交通手段(飛行機、電車、車)ごとの二酸化炭素排出係数(トンCO2e*/キロメートル)のデータ。このデータは通常、環境機関や輸送業界の公表データを用います。
  2. FMEでのワークスペース作成
    • FME Workbenchを使用してワークスペースを作成し、データを読み込み結合します。出力したデータはExcelやその他のグラフ作成ツールにエクスポートし、グラフ化できます。
  3. レポート作成
    • 地図やグラフを含む詳細なレポートを作成します。

*CO2e=CO2 equivalent、二酸化炭素換算量。温室効果ガスの排出量を二酸化炭素(CO2)に換算して表したもの


この方法は移動手段だけではなく、貨物輸送や旅客輸送において環境負荷の少ない輸送手段に転換する「モーダルシフト」においても、輸送コストと温室効果ガスの排出量を比較することに活用できます。


正確な出発地点、到着地点、輸送重量を基に、トンキロ計算式を使って、運送の距離と梱包サイズを視覚的に表示することも可能です。

業務改善に環境への取り組みを取り入れる際は、ぜひFMEの活用をご検討ください。

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