Felt(https://felt.com)は、米カリフォルニア州ベイエリアで設立された、クラウドネイティブのGISプラットフォームです。先月、PSSはFelt社の日本における正式な販売パートナーとなりました。
Feltは、ブラウザ上でデータの取り込みから地図の作成・共有までを完結できるプラットフォームです。普段地図を使うことは多くても、実際に地図を作成するのは手間がかかると感じることはありませんか?Feltは、革新的な技術を活用し、シンプルで直感的に、そして美しく地図を作成・共有できる環境を提供します。
地図で見せる、伝えることをシンプルに
Feltは ”Mapping for Everyone” をコンセプトに、誰もが直感的に地図を作成できるデザインを重視しています。象徴的な機能のひとつが 「Upload Anything」 です。
従来のGISアプリケーションでは、地理空間データを特定の形式に変換・整備する必要がありましたが、Feltならあらゆるファイル形式をそのままブラウザにドラッグ&ドロップするだけでアップロードできます。ベクターデータやラスターデータはもちろん、スプレッドシートや画像の取り込みも可能です。

シームレスな描画
取り込んだデータは、生成される地図タイルによって描画されます。Feltでは、PMTiles形式を採用しています。PMTilesは複数のズームレベルや領域に対応する地図タイルを単一のファイルとして、かつサーバーレスで配信できるクラウドネイティブのファイル形式です。PMTilesを採用することで、必要な範囲のタイルのみをオンデマンドで取得できるため、大きなデータセットであってもユーザーがストレスなく地図を利用することができます。
地図の共有、地図上での対話
作成した地図はワンクリックで共有リンクを発行でき、デバイスを問わずだれとでも共有することができます。さらにFeltでは、共有したメンバー間で地図上にリアルタイムでコメントを残せるため、スプレッドシートのようにチームでの共同作業が可能です。
例えば…
◾️災害発生時に位置情報を可視化し、各ポイントごとに状況を共有
◾️営業チームが地図上でやり取りしながら活動エリアを管理
Feltを活用することで、これまで以上に直感的かつ効果的に情報を伝えることが可能になります。

Feltの注目機能
◾️データソースとの接続(Enterpriseライセンス)
BigQuery、SnowflakeなどのデータウェアハウスやPostgreSQLなどのデータベースに直接接続し、既存の環境からデータを取り込めます。

◾️QGISとのプラグイン
QGISで作成したマップを「Add to Felt」プラグインを使用してFeltに取り込み、共有やBIツール(Power BIなど)と連携できます。

◾️手書きの地図のような自由自在な表現
YouTubeやInstagramのリンクを組み込んだり、地点の表示をかわいいアイコンにしてみたり、お絵描き感覚でフリーハンドの線を引いてみたりとこれまでにない機能が盛りだくさん。Feltで作成した地図のサンプルをいくつかご紹介しますので、ぜひリンクからマップをチェックしてみてください。
▼まるで絵本の世界。コククジラの回遊ルートマップ(クリックすると地図が開きます)

▼2023年に開催されたツール・ド・フランスの全ステージマップ。標高モデル、ルートデータ、大会のハイライト映像もあります(クリックすると地図が開きます)

▼植生被覆を絵文字で表した圧巻の絵文字マップ(クリックすると地図が開きます)

Feltに関してご興味やご質問がございましたら、PSSまでお気軽にご相談ください。