FME

登記所備付地図XMLデータ変換

今回はFMEツールの中から「登記所備付地図XMLデータ変換」に関するご紹介をします!
以下のリンク先「FME Hub」から、データ変換ワークスペースの例をご利用いただけます。
hub.safe.com/publishers/pacific-spatial-solutions/templates/xml

このワークスペースを使用することで、以下のようなデータ変換が可能です。

  • 入力:G空間情報センターで公開されている登記所備付地図データ(地図XML形式)
  • 出力:OGC GeoPackage形式のデータセット

こちらは用途に応じて、出力フォーマットの変更、必要なデータのみを抽出するなど、自由にカスタマイズできます。


例として、相模原市のデータを変換した結果をご紹介します。

こちらのカスタムトランスフォーマーで、6テーブルのデータが変換されます。実行した結果です。
入力ファイルは「14209-0219-2023.zip」で、指定した出力先に「公共座標9系」と「任意座標系」という2つのフォルダーが作成され、その下にデータが格納されます。

↑入力ファイル
↑出力フォルダ構成
↑生成されたファイル。「公共座標9系」の下には24ファイル、データが作成されました。
↑実行結果の中から、例として「公共座標9系」の「14209-0219-47.gpkg」をQGISで表示しました。

注意点

出力フォルダには、「公共座標○系」や「任意座標系」のフォルダが新規で作成されます。複数地域のデータを処理する場合は、地域ごとの出力フォルダ名(例:「14209」など)を設定することを推奨します。


カスタマイズしてみましょう

FME Hubのワークスペース例は、もちろんそのまま実行もできますが、必要に応じてご自分の業務に適する形に変更できることも魅力です。今回のワークスペースに含まれている「JpTizuXMLReader」というカスタムトランスフォーマーを、他のワークスペースにコピーして再利用することもできます。
動作確認を行う際に、大きなデータから試験的に少しだけデータを抽出するには「Sampler」や「Tester」などのトランスフォーマーが役に立ちます。

この他にも、「FME Hub」には世界中のFMEユーザーが作成したワークスペース例などがアップロードされています。また、PSSが作成したワークスペース例やトランスフォーマーもたくさんありますのでご確認ください。

数値地形図データ(DM)を読み込むことができる「JpDmFeatureReader」や、今年9月のFMEユーザーカンファレンスでご紹介いたしました「JpStdGridAccumulator 」や「Japanese Fundamental Geospatial Data (FGD) DEM V2」なども、こちらにアップロードされています。

※「Jp」で始まるトランスフォーマーは、日本のユーザー向けに開発されたものです。


最後に

今後もFMEに関する便利な機能や有益な情報をご紹介してまいります。
皆さまのFME活用がより充実したものになることを願っております!

楽しいFMEライフを!

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