暑い日が続きますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?弊社も参加しております、涼しい快適な外歩きを提案するWEBサービス「TOKYO OASIS」が、数多くのメディアで取り上げられています。暑さに負けず、今月も位置情報技術盛りだくさんの内容でお届けします!
林業で活躍する Avenza Maps Pro https://pacificspatial.com/avenza-maps/
Avenza Maps は、アプリ内の Map Store から世界中の地図をダウンロードして、旅行やリクリエーションで無料で利用できるため、世界中で利用されています。
一方、有償版の Avenza Maps Proは、
・無制限の自作地図インポート
・GISデータのインポートと重ね合わせ
・Shapefile形式のエクスポート
・無制限のジオフェンス設定
等の機能が利用できます。
特に、野外での情報収集や共有が必要な林業では、Avenza Maps Pro が威力を発揮します。
例えば、無償で配布している国土地理院の地形図の上に、お手持ちの林班図 GIS データを重ね合わせたり、風倒木や危険個所を地図マーカーとして地図上に記録して、写真やメモも添付したうえで共有できます。
現場では、林道から危険個所への距離も Avenza Maps で計測できます。
もちろん、Avenza Maps は、ネットワーク接続がない山中でも、スマートフォンの GPS を使って、いつでも自分の位置を確認できます。林業で頑張る皆さん、ぜひ Avenza Maps Pro をポケットに入れて山へお出かけください。


CARTOとBIツール。何が違うの?
CARTO をお勧めする際に「BI ツールと何が違うの?」とよく質問されます。今回はBIツールとの違いを、データ、手法、利用者の関心、分析の目的、の4カテゴリでまとめてみました。ちなみに、私たちは CARTO のことを Location Intelligence(ロケーション・インテリジェンス、LI )と呼んで BI ツールと区別しています。
BI と LI の比較
<データ>
BI ツールでは時系列データに主眼を置き、マップは補助的な位置づけですが、LI では位置情報を何よりも優先し、そこからデータを拡張していきます。
<手法>
BI では前処理された結果を可視化あるいは地図化しますが、LI では複数のデータレイヤ間の分析をインタラクティブにかつ反復し、結果はその都度可視化(地図化)されます。
<利用者の関心>
BI の利用者の関心は地図のズーム、フィルタリング、印刷がメインですが、LI ではインタラクティブな結果に基づく分析、比較、予測、拡張、そして公開(共有)が重視されます。
<分析の目的>
BI ではビジネスにおいてどこで何が起こったかに注目します。一方、LI ではその背景に注目しています。例えば、その店で20%売り上げが伸びた原因は何?あるいは、収益に気候や混雑度がどのように影響を与えた?といった問いに答えようとするのが LI です。
Location Intelligence(LI)のユースケース
位置情報分析(Location Analytics)という言葉からはジオ・マーケティングや立地(出店)計画などでの活用が想像されがちですが、ビジネスや経済活動に IT が取り込まれることでユースケースの幅は広がり続けています。つまり、電気自動車のための充電スポットの拡大、5Gネットワークの実現から IoT ドローンの分析まで様々な用途が考えられ、LI はこれまで BI による分析をさらに拡張するものだといえます。具体的なユースケースはこちら(https://carto.com/solutions/)から(英語です)。
FME ユーザーコミュニティサイト全面リニューアル https://community.safe.com/s/
Safe Software が運営している FME ユーザーコミュニティサイトが全面的にリニューアルされました。
世界中の FME ユーザーの熱心な活動により、このコミュニティサイトには FME の利用にあたって有用かつ膨大な技術や知識が集積されています。
また、ここで議論されたことは Safe Software の開発部門にもフィードバックされ、これまでにも多くのユーザーの意見に基づく新機能や改良が FME のバージョンアップに取り入れられてきました。
FME の利用にあたって疑問点等が生じた際には、弊社によるテクニカルサポートをご利用になるだけでなく、FME をより良いものとするために、あわせてコミュニティサイトの Forum で質問したり Ideas で改善点を提案したりすることもご検討ください。
FME 2020.1.1.1 リリース https://www.safe.com/support/downloads/
FMEの最新バージョン FME 2020.1.1.1 がリリースされました。
製品ライセンスをお持ちで年間保守を継続している方、および評価版やホームユースなどの無償ライセンスをご利用になっている方は、上記リンク先ウェブページから最新バージョンのインストーラーをダウンロードしてアップグレードできます。
最新のFMEテクノロジーを是非ご活用ください。
GIS Cloud で現場から会社のパソコンに同期
現場調査の GIS Cloud に WFS(Web Feature Service)という便利機能が追加されました。
もともと GIS Cloud は、スマホの調査アプリ(Mobile Data Collection)のデータ更新が、クラウドに即時同期される、というのが大きな特徴です。
これからは、クラウド上の GIS Cloud のデータを、お手元のパソコンの GIS ソフトで直接開けます。
結果として、現場→クラウド→会社のパソコンが自動同期されるようになり、現場のスマホで更新した内容が、すぐにパソコン GIS に反映されて、確認できるようになります。
なお WFS はほとんどのパソコン GIS ソフトの標準機能ですので、ユーザー側では特にインストールなどは不要です。
現場で調査をして、会社に帰ってから夜遅くまでデータ整理をしたり、大切なデータが散逸してしまったり、といった悲しい事態ともサヨウナラ!これからは、現場調査が楽しくなること間違いなしです。
